最近、利用者様から「物忘れが激しくなった」との相談を受けることが増えてきました。
特に「時間が分からなくなる」「食事をしたことを忘れる。」といった具体的な症状についてのお話でした。
こうした短期記憶の低下は、年齢を重ねるにつれて一般的に見られる現象でもありますが、やはりご本人やご家族にとっては不安を感じるものです。

短期記憶の低下は年齢相応の可能性も

短期記憶が低下すること自体は、加齢に伴う自然な変化である可能性があります。
しかし、認知症などの病気が隠れている場合もありますので、気になる場合は早めの受診をおすすめします。
特に以下のような症状がある場合は、専門的な診断が重要です。

  • 日常生活に支障をきたすレベルの物忘れ
  • 日付や曜日が頻繁に分からなくなる
  • 以前できていた家事や趣味ができなくなる 
                        などなど

暴言や物盗られ妄想がない場合は経過観察も

今回ご相談いただいたケースでは、暴言や物盗られ妄想などのBPSD(行動・心理症状)は見られませんでした。
このような場合、状況を見ながら慎重に経過を観察するのも一つの選択肢です。
ただし、日々の生活に大きな影響が出るような症状が現れた場合は、すぐに専門家の助けを借りることが必要です。

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困ったときは相談を

少しでも不安がある場合は、以下の専門家や窓口に相談することを検討してください。

  • 担当のケアマネージャー
  • 地域包括支援センター
  • 主治医

適切な相談先に話をすることで、不安が軽減され、必要な支援を受けることができます。
早めの相談と行動が、ご本人の安心につながります。

まとめ

「物忘れが激しくなった」と感じるのは、不安や心配につながる大切なサインです。
年齢相応の変化であることも多いですが、認知症などの病気が隠れている可能性もゼロではありません。
暴言や物盗られ妄想などがない場合は経過観察も一つの方法ですが、気になることがあれば早めに専門家に相談しましょう。
相談先はケアマネージャーや地域包括支援センター、主治医など、身近な窓口から始めてみてください。

少しの変化も大事にすることで、より良い生活の質を維持できるようサポートしていきましょう!

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